03.13
白い箱入りの tayutau rousoku につづき、この春、新しいシリーズが生まれました。
草木染めのロウと、花びらなどの植物を閉じこめたロウを束ねた、ブーケのようなイメージのろうそく。
(まだ名前は決めかねています。。。)
植物を内包する形のものは、ロウの器などで今まで作ってきていますが、
限られた数しか作れないことや、植物によっては使えない部分が出てしまうことが心に引っかかっていました。
この形なら、花びらや葉っぱのかけらも、ひとつひとつの魅力を十分に生かせそう。
そして、短期間のうちにある程度まとまった数を作ることができそうです。
・・・なんて、私の制作の都合みたいなことを先に書いてしまいましたが、
このろうそくを作ろうと思った背景を綴りたいと思います。
その昔、ヨーロッパでは、タッジーマッジーと呼ばれるハーブの花束を持ち歩く習慣があったそうです。
もともとは、伝染病から身を守る目的で持ち歩かれていたこの花束ですが、
時が経つにつれて、次第にアクセサリーのように身につけることが広まってゆきました。
古来から宗教儀式やお祭りの際に飾られてきた草花・・・
それが、良い香りのする小さなブーケによって、人々にとってより身近な存在となり、
花言葉の本なども出版されるようになったことで、自分の思いを植物にのせて贈ることも流行したのだとか。
この タッジーマッジー のことは、6年ほど前にハーブの勉強をしていたときに先生が教えてくださり、
実際に畑で色々なハーブを摘んで花束を作ったときの、瑞々しい、幸せな気持ちがずっと色褪せずに心に残っています。
植物が好きで、ハーブに触れていると幸せで・・・そんな気持ちも一緒に束ねたようなろうそく。
ろうそくなので、持ち歩く花束というわけにはいかないけれど、
お部屋にそっと飾ったり、誰かに贈ったり・・・そんなシーンをイメージしています。
今後、色々な植物で作ってみたいと思っていますが、
この春の主役は、ミモザ。 ー 花言葉は、友情・秘かな恋・豊かな感受性などなど…。ー
茜がくれたやさしい黄色のロウと一緒に束ねました。
(草木染めのロウも、単体のときよりもなんだか魅力的に映る気がします。)
お披露目は、来週末に開催される松本でのマルシェで・・・**
その後、徐々にお店などにもお届けできたらと思っています。
サイズ違いのものも制作予定ですのでお楽しみに♪